【皮膚科医が語る“効く化粧品”の真実】友利新が答えられない理由とは?本当に効くスキンケアの選び方と向き合い方

「一番効く化粧品って、なんですか?」
美容好きなら誰もが一度は考えるこの質問。けれど、皮膚科医・友利新さんは“絶対に答えられない”と言います。
その理由には、肌の個性・生活習慣・使い方の差など、化粧品の効果を左右する“見えない要素”が深く関係しています。
この記事では、友利さんが語る“効く化粧品の本質”と自分に合うスキンケアの見つけ方を探っていきます。
【友利新が絶対に言えないこと】一番効く化粧品ってなに?に答えられない真実
自分でも見返せるようにまとめています。検討・購入時、参考にしてもらえたら、幸いです。
友利新が絶対に言えないこと

一番効く化粧品をできない理由は?
友利新さんは、医師でありながら「一番効く化粧品は何か?」という質問に対し、明確に答えることができないと説明しています。その理由は、大きく分けて以下の3つです。
理由1:科学的根拠が複雑
- 化粧品の有効成分の効果は、一つ一つの成分が単独で作用するわけではないため、非常に複雑です。
- 複数の成分が組み合わさって、肌の中で様々な化学反応を起こし、効果を発揮します。この「組み合わせ」によって、効果は大きく変わります。
- また、特定の成分が高濃度で配合されていれば良いというわけではなく、その成分が肌のどの層に、どれくらいの期間、どのように届けられるかという「デリバリーシステム」も非常に重要です。
- これらの複雑な作用機序を、個々の製品について詳細に解析し、比較することは非常に困難です。
理由2:肌質や肌状態の個人差
- 「人の肌は千差万別」であり、一人ひとり肌質(乾燥肌、脂性肌、混合肌、敏感肌など)や肌の状態(ニキビ、シミ、シワ、たるみなど)が異なります。
- ある人には劇的な効果があった化粧品でも、別の人には全く効果がなかったり、かえって肌トラブルを引き起こしたりすることがあります。
- これは、個人の肌が持つ遺伝的な要素、生活習慣、食生活、ストレス、居住地の気候など、様々な要因が複合的に影響しているためです。
- そのため、「万人にとって一番効く化粧品」というものは存在しません。
理由3:「効く」という定義の曖昧さ
- 「効く」という言葉の定義自体が曖昧であり、人によって「シワが消えること」「シミが薄くなること」「ニキビができなくなること」「肌が潤うこと」など、求めている効果が異なります。
- また、化粧品は「医薬品」ではないため、「治療」を目的とするものではありません。肌の「改善」や「維持」をサポートするものです。
- 「医薬品医療機器等法(薬機法)」により、化粧品で表現できる効果効能には厳密な制限があり、医師の立場として、特定の化粧品が「病気を治す」かのような表現はできません。
安易なランキングは要注意
上記の理由から、インターネット上や雑誌などで見かける「効果が高い化粧品ランキング」や「本当に効く化粧品10選」といった情報は、安易に鵜呑みにすべきではないと警鐘を鳴らしています。
- これらのランキングは、個人の使用感や特定の条件下での評価に基づいていることが多く、科学的な根拠や万能性を保証するものではありません。
- 特に、肌質や悩みが大きく異なる人たち全員に、同じ化粧品が「一番効く」ということはあり得ない、と強調しています。
口コミについて
口コミについても、同様に注意が必要であると説明しています。
- 共感はできるが鵜呑みにしない
- 口コミは、実際にその製品を使った人のリアルな声であり、製品選びの参考にはなります。特に、「同じ肌悩みを持つ人の声」には共感することもできるでしょう。
- しかし、口コミは個人の体験談であり、その人が「効いた」と感じたとしても、それが全ての人に当てはまるわけではありません。
- 盲信しないことの重要性
- 口コミを盲信し、自分の肌に合わない製品を無理に使い続けることは、かえって肌トラブルを招く原因となります。
- あくまで「参考情報の一つ」として捉え、最終的には自分の肌で試して判断することが重要です。
まとめ
友利新さんは、これらの理由から、「一番効く化粧品」を名言することはできません。しかし、それは決して「効く化粧品がない」という意味ではありません。
- 「自分にとって一番効く化粧品は、自分で見つけるしかない」という結論です。
- そのためには、「自分の肌を正しく理解すること」(肌質、肌悩み、敏感度など)が最も重要であり、その上で「成分や製品の特徴を理解し、賢く選ぶこと」が大切です。
- 情報に振り回されるのではなく、医師や専門家の意見も参考にしながら、最終的には自分の肌と向き合い、対話しながら製品を選んでいくことの重要性を強く訴えています。
友利新さんについて
医師・タレントとして活躍されている友利新さんについて、その魅力とおすすめの著書をまとめました。
友利新さんの魅力
- 医師としての専門知識と科学的根拠 最大の魅力は、内科・皮膚科医としての専門知識に裏打ちされた、信頼性の高い情報発信です。美容や健康について、科学的根拠(エビデンス)に基づいて解説してくれるため、情報が溢れる現代において多くの人から絶大な信頼を得ています。
- 分かりやすく、ロジカルな解説力 難しい成分や皮膚科学のメカニズムも、身近なものに例えながら誰にでも理解できるように解説する「伝え上手」な点も大きな魅力です。YouTubeチャンネルの登録者数が165万人を超えていることからも、その分かりやすさが支持されていることがわかります。
- 母親目線の実践的なアドバイス ご自身も3人のお子さんを持つ母親であることから、多忙な中でも実践できる現実的な美容法や、子どものスキンケアに関するアドバイスが多くの女性の共感を呼んでいます。
- 誠実でポジティブな人柄 常に笑顔を絶やさず、ポジティブな姿勢も人気の理由です。美容家やタレント仲間からは「気品と知性、可愛らしさのバランスがずるい!」「美人なのにひたすら面白い」と評されており、その誠実で親しみやすい人柄が多くのファンを惹きつけています。
おすすめの著書
多数の著書の中から、特におすすめの2冊をご紹介します。
1. 『皮膚科医友利新先生が娘に伝えたい美容の話』 (2025年1月発売)
10代の娘さんに向けて、美容の「基本のキ」を伝える最新の著書。
SNSなどで断片的な情報に触れる機会が多い現代の子供たちに向けて、親子で美容の正しい知識を学べる一冊です。皮膚の構造から、スキンケア、日焼け、ムダ毛の処理、メイクの基本まで、医師として、そして母としての視点から優しく解説しています。
お子さんの美容に関する悩みにどう答えたら良いか分からない親御さんや、これから美容を学びたい10代の方。
2. 『やめる美容』 (2020年3月発売)
「足し算」ではなく「引き算」の発想で美肌を目指す一冊。
「良かれと思ってやっていた美容法が、実は肌に負担をかけていた」という視点から、肌本来の力を引き出すためのシンプルなケアを提案しています。スキンケアだけでなく、食事や生活習慣についても言及されており、すぐに実践できる内容が満載です。
色々な美容法を試しても効果を感じられなかった方や、シンプルで効果的なスキンケアを知りたい方。
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